第3章『くちゃら花嫁』

真下と長嶋は館を去り、主人公と有村だけが残される。
シルシについて調べるため、サヤの書斎を2人で調査するも
めぼしい情報は見つからず2人はH神社を調査することにする。
これまでの怪異は全てH神社の祟りによるものだと考えた。

このことをメリイに相談すると、メリイも調査に同行するという。
話を聞くとH神社は元々九条家の氏神様であることが発覚。
しかし戦後は色々あり祭祀が途絶えたため
今はどうなっているかわからないとのこと。

そして実際にH神社にいくと、神社の境内には首のない仏像。
どうやら明治時代に行われた廃仏毀釈により
近辺の仏像は全て破壊され、この神社に運ばれ供養されたという。
また仏像は顔だけが盗まれたという話もあった。

 

ここ周辺では有村のシルシと同じ気配がするというメリイ。
しかし近辺の禍々しさが尋常ではないということで
一時館に戻ろうとする一行。

 

その帰り道、再びメリイがこの付近でシルシの気配を感じるといい
A街道駐車場に車を止める。
するとそこにある電話ボックスから
出てくる少女・森宮すずと青年・中松栄太。

何やら

森宮『くちゃら花嫁に会えた』
中松『質問には答えてもらえた?』
森宮『探し物はなんでもわかるんだね』

というような会話をしている。

そして2人に話しかけると
くちゃら花嫁に会いたいと行った森宮を
これに詳しい中松が連れてきたのだという。
そして2人の手にはシルシが刻まれていた。

そしてこのくちゃら花嫁の噂が

花嫁姿の幽霊が探し物のありかを教えてくれるというものだった。
ある電話ボックスに行くとひとりでに鳴り出す電話。
その電話を取ると、くちゃくちゃと変な音が聞こえる。
そしてしばらくすると『あなたみたの?』と尋ねてくる。
その質問に対し『みてない』と答えると
探し物について聞かれ、答えるとそのもののありかを
教えてくれるというものだった。

森宮と中松のシルシのこともあり、主人公も
神社の境内でみた顔なしの仏像の顔のありかを
聞き出し祟りを収めようと考えていたため
くちゃら花嫁の元へ行くことを決意する。

どうやらくちゃら花嫁に会える電話ボックスは3つあるらしく
1つはA街道駐車場、T尾山休憩所、そして最後はT団地公園。

 

そして早速例の電話ボックスに行く主人公
電話ボックスに入ると中に張り紙が貼ってある。
内容は5年前の樹海での暴行事件に関するものだった。

 

そしてしばらくすると電話が鳴り出す。
噂通り『くちゃくちゃ』という咀嚼音が聞こえ
そのあとに『みたの?』と尋ねられる。

『みてない』と答え、仏像のありかを尋ねると
『あなたにはもうあなたの腕に証を刻んだ仏様がいるはずよ
ねぇ新しい仏様を探してどうするの?』と聞き返され
質問の答えは返って来ずに電話は切れた。

引用:YouTubeより

このままでは何度やっても返事はないので
場所を変え次の質問には『みた』と答えることにした。

また中松の情報によるとくちゃら花嫁は
『何かを見ること、また目そのもの』に執着しているという話を聞く。
そして電話ボックスに入る。
再びボックス内には張り紙が貼られていることに気づく。
見ると、5年前に起きたOL誘拐事件の内容だった。
そして先ほども貼られていた内容と同じであることに気づく。

そして電話がかかってき『みた』と答えた。
すると『私のあれをみたのね!』と激怒し、質問攻めにあう。
どうやらくちゃら花嫁はみられることへの過剰な意識があるようだ。

 

そして電話ボックスを出るとメッセージカードが落ちている。
内容は

『聖子さんへ
君の無念を僕が晴らしてみせる。天国にいる君が
あの事件をすっかり忘れて、安らかに眠れるように』

というものだった。
このメッセージカードとボックス内のOL事件の張り紙
そしてくちゃら花嫁には関係があるとみて九条館に戻り
調査を行う。

すると5年前の事件にそれらしきものが見つかった。

被害者の名前は長谷川聖子。
結婚式の直前にH樹海で自殺しているのを発見したらしく
見つかった際には花嫁衣装だったようだ。

事の発端は被害者が犬の散歩をしている時に
男に誘拐され、樹海で集団暴行を受けたことからだった。
ちなみに散歩していた犬も轢き殺されている。
また、暴行時の動画や写真を婚約者に送りつけて示談となり
買い取らせた様子。
このことを責任に感じた被害者はノイローゼとなり樹海で自殺。
どうやらT団地公園付近で誘拐、T尾山休憩所で暴行
発見されたのがA街道駐車場付近だという。

また被害者の婚約者も事件のショックで姿を消したらしい。
また話によると婚約者は有名なミュージシャンだったようだ。

そして最後は樹海の探索を行う。
森の中にはたくさんの写真が釘付けにされた木があり
その全てが男の写真で、両目を釘で打ち付けられている。
そして釘には荒く引き出されたラジカセのテープが
巻き付けられていた。

引用:YouTubeより

そして道中犬の霊にも遭遇する。
なんとか襲われずに済み、犬がある地面を足で掘り返そうとする。

引用:YouTubeより

犬が指し示す地帯だけ土が緩く掘り返すと
それほど古くない死体が見つかる。

引用:YouTubeより

そして死体とともに埋められたビニール袋には
カセットテープ3つと手紙が入っていた。

手紙の内容は

『奴らは皆殺し、君を辱しめたやつは 君も安らかに眠れ
僕もやるべきことをやった。ここで死ぬ。
君が旅立つこの森。新しい曲を天国で聞いてほしい』

と記してあった。

そしてカセットテープにはそれぞれ
『艶・・・唄』
『・・・響曲』
『my・・・』

と書いてあった。

そしてくちゃら花嫁との対峙。
外から電話ボックスを覗く彼女は
どうやら目玉をくちゃくちゃと食べている様子。

引用:YouTubeより

引用:YouTubeより

死体が持っていたラジカセから
『艶・・・唄』と『・・・響曲』を聞かせる。

『懐かしい・・・、新しい曲を聴かせて』という花嫁。

そして『my・・・』と書かれたラジカセを聴かせる。
すると『できたんだ』と一言。
そして先ほどの犬も花嫁の元に駆け寄り一緒に成仏する。

そして再びなる電話。
恐る恐る取ると
『あの、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした
それでは失礼します』

と電話口で話され切れる。

今回のくちゃら花嫁の怪異を解決したことで
有村と森宮と中松のシルシは消えた。

そして館に戻ると再びH神社の話を聞く。
有村の調査の結果、仏像の顔を盗んだ犯人はわからないが
神社のご神体は鏡と念持仏であり錦の巾着袋に入っているという。
またK宮町の北通りにあるマンホール通りと呼ばれる通りで
焼け焦げた白衣を着たボサボサの髪の女が現れるらしく
血のようなルージュを唇に引き、その手には首なしの仏像を抱えているという・・・。

そして事後、長谷川聖子の事件について詳しいことが判明する。
アーティストだった婚約者はアルバム発売を控えていたようだが
最後の曲『my holy』を未収録のまま、姿を消したため
アルバムの最終曲のみが未収録で発売されたという。

第4章『ずう先生』

九条館の鍵のかかった部屋を開けるため
九条館のマスターキーを探すもどこにも見当たらない。

そして話はメリイの話題へ。
メリイはサヤが埋めれる前から九条家に使えていたらしい。
またメリイが物心つく頃にはすでに館にいたという話。

そしてまた新しい印人が訪れる。
派手な衣装を着た柏木愛という少女だった。
安岡先生という人の紹介でここを訪ねたという。
どうやら安岡先生と九条サヤは知り合いだったようだ。

そして柏木にもシルシがあることを確認する。
柏木曰く、怪奇スポット巡りのロケ後にできていたという。
そして霊能力者として同行していた安岡にも同様の
シルシが浮き出たという。

また怪奇スポット巡りした場所の中には
例のK宮町の北通り通称マンホール通りもあった。

そして探索のためにマンホール通りへと向かう一行。
通りにある古いマンホールを開け、地下に降りると
そこには地下壕が広がっていた。
探索中に手に入れた手帳は血だらけで
獣脂、香料、血の混じり合ったような異様な臭気を放っていた。

また地下壕は鍵のかかった鉄の扉で行き止まりになっており
そこからバンシー伊東と名乗るホームレスが現れる。
そして『こんなところにくるものではない』と言われ
地下壕を一度出る一行。

また主人公は欠落した記憶の中に
かつての地下壕の記憶があることを感じ取った。

マンホールを出ると、ちょうど安岡に遭遇し
マンホールから出ると安岡に遭遇。

九条家との縁がある安岡から九条家の先代などについての話を聞く。

先代の名前は九条正宗。
そして当代が九条サヤということだった。
短い20年の間に2代も当主が変わっていることを
疑問に思う主人公であったが
九条家は代々、事故死、心臓麻痺と短命な家系であることを
安岡に話された。

そして九条館に戻るとH神社で見かけた黒ウサギが
館の外にいるのを柏木が見つける。
黒ウサギを追い外に出てみるが、黒ウサギは見つからず
ホールに戻ると破壊されたメリイと黒ウサギが
横たわっていた。


引用:YouTubeより

そして死体の傍らには探していたマスターキーが見つかる。
マスターキーを使い、開かなかった部屋を探索すると
サヤの部屋と同じ構造の部屋があった。
机には彫刻刀やのみなどの道具が置いてあり
『M・K』と掘られていた。
イニシャルから察するにこれは先代のもので
あるだろうと思われた。
かつての先代は仏師として多くの仏像を手がけてきたという。

また壁に飾ってある額縁には多くの人形の写真があり
その中にはメリイに酷似した人形の写真もあった。
その人形は右腕にシルシと似たような模様もあった。

引用:YouTubeより

そして地下壕で手に入れた手帳の中身を調べる。
どうやら中身は日記のようで1ヶ月半前に記されたものだった。

『子供達は私をずう先生と呼ぶ。
それは学校の理科室で多くの実験動物を飼っていたからだろう。
今のつまらない研究よりもよっぽど楽しかった。
しかし、そんな楽園も愚かな校長と火事のせいでなくなってしまった。
しゅら様は必要な叡智を授けてくれた。
明日私は死ぬ。そしてしゅら様のご慈悲により
ずう先生へと生まれ変わるんのです。』

という内容のものだった。

 

校長と火事の話からずう先生が勤めていた学校は
H小学校である可能性が高いということで
早速調査へ向かう。
構内には大量の動物の生首だけを置いた部屋や
人間の体を薬液漬けにしたものなど
何かの人体実験が行われているようだった。

そこで蛇が大量に入った箱に閉じ込められた女性を発見する。
女性は広尾まどかと名乗った

 

どうやら職場の同じ研究室の同僚である頭川という女を
追っている最中にいつのまにか襲われたらしい。
広尾は頭川に何かを盗まれたらしい。
頭川は大量の動物を注文していたことも
広尾の話からわかった。

また広尾にもシルシがついていたのだが
このシルシはH市にくる前からついていたものであるといい
ずう先生によるシルシではないことが発覚する。

 

そしてずう先生との対峙。

引用:YouTubeより

様々な動物の体の一部を取り込んで出来上がった
体はとても醜いものであった。
様々な動物の弱点をつき、怯ませたのち
最後に愛染修羅のお守りを燃やすとずう先生は消えた。

そしてずう先生の傍らには『陸軍』と書かれた
古地図があることに気づく。

九条館へ持ち帰ると、この古地図が広尾の盗まれたものであり
H市にある地下壕の地図であることがわかった。

頭川もこの地図を使って地下壕に侵入したのだという。

そして頭川が残した別の日記帳には

自分が人に生まれたわけ。人が嫌いであること。
動物は好きで近所の廃屋でこっそり飼っていたが
初恋の人に『動物臭い人は苦手』と振られ
廃屋に火をつけ燃やしたこと。

また研究室時代に人間嫌いがより一層ましたこと。
そして生物研究を通じて唯一興味を持ったのが
人間の能力や肉体を増強・進化させる人体実験に
関する記録であった。
また、被験者は自分でも構わないなどの記録もあった。

白衣を着た女は地下壕に出入りしていたという情報があるため
やはりずう先生へと変貌を遂げた原因は
地下壕にあると考えられる・・・

そして手記の最後には
愛染修羅に対する崇拝。
人間をやめ、肉体精神の境界を破壊し
新生会の扉を開く

と綴られている。

続きは次ページに記載します。