コトワリ様の正体についての考察

初めは見て取れるおぞましいほどの容姿に
血だらけの大きなタチバサミで襲ってくるという
完全に敵対心丸出しのお化けなわけですが
次第にただ襲いかかってくるだけの化け物ではないことが
後半で判明しましたね。

街に落ちているメモの

『コトワリさまにであったら・・・

 ・・・てと、あし、と、くびの、

 あるも、の、をわたす、こと・・・』

という内容から

コトワリさまに遭遇してしまった場合
手と足と首のあるもの(五体満足)を差し出すことで
追い払う?ことが可能になっています。

現に作中でも、襲われた際に
ぬいぐるみや、土偶、全身のパーツが揃ったロボットを
差し出すことでそれを切り刻みコトワリ様は消えていきます。
また、ハルが大きな4つ足?のお化けに追いかけられ
同時にコトワリ様にも遭遇した際、看板に隠れてやり過ごしますが
その際、タチバサミの切れる音と化け物の悲鳴だけが聞こえ
看板から出ると、大きな血だまりと残骸が残っていることから
五体満足の物体に反応したコトワリ様の仕業であることがわかります。

これはコトワリ様が祀られている神社の
石畳が式神や藁人形によく用いられるような
人型であることからもわかります。

引用:ww5.tiki.ne.jp

また、神社の前に建てられた石碑の内容

『・・・この神社では、・・・りさまと

 いう、神様をおまつりし・・・・・・

 この・・・まは、じひぶか・・・

 こまっているひとをたすけ・・・くれます。

 もういやだ、とくちにだす・・・

 かみさまはあなたをたすけ・・・』

ということからコトワリ様がハルやユイの街の
神社で祀られている神様の1つだということも判明します。
そしてこの神様は、慈悲深く困っている人を助け
『もういやだ』と口に出すと神様がその人を助ける
という内容も。

後半では『もういやだ』という言葉が引き金となり
数回コトワリ様がハルを助ける場面があります。

また、コトワリ様の神社の絵馬には

『暴力を振るう彼と別れたい そして不幸になりますように』

『父親との縁が切れますように そして2度と顔を合わせたくない』

『あいつがいなくなりますように ○ね○ね・・・』

『病気と縁を切れますように』

などの内容がありその全ての願掛けの最後には
決まって『もういやだ』とかかれてあります。

これよりコトワリ様は古くから
人間関係の断ち切り、病気との縁切りを始め
今回の人を切り刻んだりとナニカを断ち切るための
神様として信仰されていたのではないかと思います。

これは後ほど記述するユイとハルの別れについても
同様なことが言えますね。

初めはただの縁切りをするだけの神様だったんでしょうが
次第に人間の復讐のために使われるようになってしまい
あのような禍々しい神様になってしまったのではと思います。

それにしても中〜大ボス級の強さで
なかなか厄介だったコトワリ様ですが
個人的にはよまわりさんとの対決が見たかったですね。

残念ながらシナリオ中では戦うことはなかったですが
どちらが勝つのか気になります。(多分よまわり)

ユイの頭の包帯の謎

本作で登場するユイはプロローグからエンディングまで
終始頭に包帯を巻いていることがわかる。
見づらいですが頰にも絆創膏的なものを貼ってますね。

これは生前も幽霊になってしまった後も変わらない。
しかしユイの頭の包帯について直接言及される描写は
一切なかったため結局わからずじまいだった。

しかし、本編のユイの伝言では

『もうすぐ夏が終わります
 私は小学生。名前はユイと言います。
 昨日大切にしていた仔犬のうちの
 一匹が○んでしまいました。
 とても辛くて悲しいことでした。
 最初にお父さんがいなくなって
 お母さんはヘンになってしまってた。
 だから、私はハルを頼りにしてて
 ハルとトモダチでいれたならそれでよかった
 でも、ハルは夏が終わると遠くの街へ引っ越して行く。
 私の大切にしているものは
 どんどん私から離れて行きます。
 お別れはいつも辛くて、痛くて、耐えられません。
 もう、何も欲しくない』

という内容より

ユイの家庭環境やクロの○など
ユイが追い詰められていることがわかります。

おそらく最初にいなくなった父親というのは
書き方的に事故や病気ではなく
離婚とか蒸発とかそういう類のものであると思います。

そして、取り残された母親も連鎖的におかしくなってしまい
ユイに暴力をふるってしまった結果あのような包帯が
頭に巻かれることになったんではないでしょうか。

物語前半では、とても強気でハルよりも頼り甲斐のある
イメージのユイでしたが物語後半で真相に近づいていくにつれて
誰よりも追い詰められ、苦しんでいることがわかると同時に
なんだかやるせない気持ちになってしまいました。。。

ハルが行方不明になりユイに助けてもらった回想

終盤の洞窟内を捜索している際に
ハルは、かつてのユイの姿の幻を見たり
自分を運んでいるユイの幻を見たりする回想シーンがあり
ここでハルは自分が以前ユイに助けられたことが
あるのかもしれないと考え出します。

これに関しては少し時系列が定かではないですが
まず初めにシナリオ中に拾うことのできる
『かみのきれはし』というアイテム。
この紙にはユイの思いや出来事が順に書いてあり
1から8まである全てのきれはしを集め順番に並べると
今回の事件の全体像が明らかになる。

それではかみのきれはし1から内容を見ていく。

かみのきれはし1

『・・・明日は花火の日

私はハルといくって約束をしてる

もうハルは引っ越しちゃうけど

いつかいつか

またハルと花火が見れるといいな

引っ越した後もたくさんお手紙を書こう

夏になったらまたハルに会いに行こう』

かみのきれはし2

『ハルにおわかれの挨拶が言えない

さよなら、また会おうねって明日こそ言うんだ』

かみのきれはし3

『どうしよう、どこを探しても見つからない』

かみのきれはし4

「誰かがうしろをついてくる」

かみのきれはし5

「あのよるからなにかが私を呼んでいる気がする」

かみのきれはし6

「わたしはどうなってもいい。あのこはぜったいたすけなきゃ!」

かみのきれはし7

「さよならさよならさよなら・・・」

かみのきれはし8

「ハルの代わりにクロが○んだ。

あれから、クロが私を呼んで泣いている。いかなくちゃ」

かみのきれはし1.2の時点では
ハルとの別れを惜しみ惜しんでいるユイの様子が伺えます。

しかし3枚目からは少し様子が違います。
探しても見つからないと言う描写から
誰かがいなくなってしまったと言うことがわかります。

これがおそらくハルなんでしょう。
きれはし4.5.6のところではおそらく山の神(ラスボス)が
ユイを○へ誘おうとしている様子なのかもしれません。
しかし、それを振り払いハルを助け
あの回想の場面に移るのでしょう。

そして衝撃的なのはきれはし8の内容。
ハルの代わりにクロが○んだと書いてある。
さらにクロが私を呼んでいる。行かなくちゃ
との内容も。
これのクロが呼んでいると言うのは
おそらく山の神の呼び声であり
ユイを○なせてしまう原因になったんでしょう。

ユイがなくなってしまった原因は

個人的に一番好きだったユイがすでに
幽霊であると知った時は絶望でした。

そんなユイがなぜ自○なんてことをしてしまったかについてです。
かみのきれはし1.2の内容から見ても
ハルとの別れを辛くは感じているものの
○んでしまおうなんて考えは一切なかったはずです。

 

しかし、父親がいなくなり、母親はおかしくなり
すでにストレスは限界まで来ていたユイ。
そこからさらに追い討ちのようにくる親友ハルの引っ越し
さらに、ハルが行方不明になり助け出したと思ったら
代わりにクロがなくなってしまう。
そして、助けたハルものちにいなくなってしまう。

とにかく悲劇の連続で、自分の周りから次々と
大切な人がいなくなることに耐えきれなくなったのでしょう。

そこへ、クロの呼び声を模した山の神からの誘い。
これが決め手になったんでしょうね。

シナリオ冒頭のプロローグでは
ユイがクロのお墓を建て、そこから
チュートリアルを含めた操作になるのですが
『ボタンで歩きます』
『ボタンでアイテムを使うことができます』

など色々な指示に従い進んでいくと
例のユイの首○りポイントへとたどり着き
そのままユイは命を断ってしまうこととなります

終盤のバッドエンドルートでも
ユイの遺言を読み、自分のせいだと悲観したハル
遺言のあったクロのお墓(冒頭の開始地点と同じ)から
プロローグ同様にチュートリアルの
操作説明を受けつつ、同じように首○りポイントへと行き
ハルも命を絶ってしまいます。

個人的にはこのチュートリアルの
『ダイアログボックスの指示』こそ
山の神が2人を○へ誘っていたんじゃないかななんて
ことがあれば面白いと思いました。

現にこの指示通りに従うとユイは○んでしまいますし
ハルに関しても指示通りに動けばユイと同じ結末。
これに逆らい、『先に進んでください』と言う言葉も無視し
引き返すことで真エンディングへと辿り着けますしね。

現在執筆中
皆さんも個人的に気づいたことなどあれば
ご意見よろしくお願いします。