さやかの母親・笹村愛子と音楽教師・山上響に関する考察

物語の途中から終盤にかけて包丁を持って勇人に襲いかかる女性は

笹村愛子という名前でさやかの母親です。

 

3年前に、家庭科実習室の火災事故で娘のさやかを失い

それ以来、精神に異常をきたしてしまい学校周辺をさまよい

時には構内にも侵入するようになります。

ちなみに、見るからに悪霊のような姿をしていますが

勇人たちに襲いかかっている時点では普通に生きている人間です。

勇人に警報器を鳴らされ発作を起こし、上の階から転落死するまでは生きています。

 

この時、しずく・ひかり・さやかルートでは

駆けつけたさやかは襲いかかってきた女性のことを知らない風ですが

ひなルートでは勇人が去った後に、母親に駆け寄り悲しむさやかの姿が確認できます。

当時、娘を失ったばかりで悲しみに明け暮れ

学校周辺をうろついていた笹村愛子を救いたいと思っていた山上響。

そして、ある日山上響は死者を蘇らせる方法を発見し研究します。

その蘇生の儀式に必要なのが、蘇生対象の遺骨を使用して作った陶磁器。

それと、勇人が解放して回った五行の牌です。

 

そのため、山上響は笹村愛子に事の次第を話し

笹村愛子から、さやかの遺骨を入手。それを元に陶磁器を作ります。

 

しかし、蘇生の儀式には身代わりとなる生者が必要。

この対象として選ばれたのが、しずくの姉である『四宮恭子』です。

 

しかし、自分との待ち合わせに来ずその結果たった一人で

家庭科室の火災事故で焼け死んでしまったさやかは強く恭子のことを恨んでいました。

そのため、恭子に取り憑いた?のか恨みの声をぶつけ続けたのか

何かしらの方法で恭子を精神的に追い詰め最終的に恭子は自ら命を絶ってしまいます。

さやかの『これから私のこと直接感じさせてあげる』というのは

取り憑いていたということなのか?

 

ですが、しずく曰く恭子は友達とのトラブルが自●の以前にあり

家で誰か友達と電話口で口論をしている声を聞いたと話していました。

わざわざ電話と使う?という疑問点はありますが

当時恭子と揉めるような要素のある人間・霊はさやかしか考えられないので

やはりさやかから電話で精神的に追い詰められていたと考えます。

 

そして、蘇生儀式に必要な生者・恭子がいなくなってしまったことで

さやかの蘇生は失敗に終わり、ブチギレた笹村愛子に山上響はやられたんじゃないか…

と個人的には考えています。

 

ちなみに、四宮恭子がさやかの蘇生の儀式に自分が生贄にされることを

知っていたのかは定かではありません。

今回、さやかがしずくを蘇生に使おうとしたように

本人の同意などがなくとも儀式は行えるような様子でした。

 

しかし、さやかがしずくに対し言った

『あんたのお姉さんが守れなかった約束、代わりに果たしてもらうよ』

が本当の意味での約束であれば、恭子は見殺しにしてしまったさやかへの

罪滅ぼし?のために自ら儀式の生贄となることを選び

儀式が来るまでの間にさやかに呪い殺されたとなります。

 

もし2人の間に約束など存在せず、たださやかにとっては

恭子の体で蘇る予定だったのに、恭子に死なれて儀式が失敗した(約束を破られた)

と捉えればこちらでも納得することができます。

 

どちらかというと後者の方が自然な気がしますけどね。

儀式に同意してくれる相手を、わざわざ恨み●して儀式失敗しましたって

ただただ、さやかが間抜けにしか見えない…

ひかりは誰に呼ばれてきたのか?しずくの本当の目的は?

個人的には、一番ひかりちゃんのグッドエンドが好きです。(隣に座りてぇ)

そんなひかりちゃんですが、主人公と並ぶくらい

今回の事件に無関係で巻き込まれたかわいそうな生徒です。

 

そんなひかりちゃんにもいくつか疑問点があります。

まずは、ひかりを電話で呼び出したのは誰か?

ひかりは、しずくから電話で呼び出されて夜の学校に来たと言っていました。

しかし、当のしずく本人は電話なんてしていないと話しています。

ここから考えると、ひかりを呼び出したのはさやかの可能性が高いです。

自身の蘇生の儀式を行おうとしていたさやかは、ひかりを呼び出し

ひかりに結界の封印を解放する役目を負わせようとしていたのではないでしょうか。

 

そこへたまたま、ホワイトデーのキャンデーをプレゼンツしに来た

勇人が現れて、さやかはひかりよりも勇人の方が適任と考え

最初の頼みごとをして…という流れです。

 

ただ、ここでしずくが夜の学校に忍び込んでいる目的?が絡んで来ます。

ひなルートのラストでは、グッドエンディングだろうとノーマルエンディングだろうと

主人公の勇人はある陶磁器を手にして学校から脱出しています。

 

ちなみに、ノーマルエンディングではひながその陶磁器を確認すると

裏面に『四宮恭子』という名前が彫られています。

 

そして、この陶磁器…

さやかが蘇生の儀式に使おうとしていたものとほぼ同じですよね。

つまり、この『四宮恭子』の名前が彫られた陶磁器は

四宮恭子の遺骨を元に作られた陶磁器で、同様に彼女を蘇生する目的で

作られたと考えるのが順当です。

 

すると、この陶磁器を作ったのは誰か?

四宮恭子の遺骨を所持している人なんて

遺族の他には考えにくいですから四宮しずくでしょう。

しずくは以前から、夜の学校に忍び込んで何かをしていた節があったので

おそらく姉の死の原因を探りながら、同時に姉を蘇生させようと

考えていたのではないでしょうか?

 

じゃないと陶磁器を作り意味がわかりません…

 

そう考えると、ひかりを呼び出した主は本当にしずくという可能性も出て来ます。

理由ははっきりしませんが、考えられるとすれば

姉の蘇生の儀式の生贄にしようとしてたんじゃないかなと…

ただ、親友を生贄にするってのはあまりにも鬼畜が過ぎると思うんですよね(笑)

 

恭子とさやかの過去回想にて

さやかとしずくの声は似ているという描写がありました。

わざわざこんな要素を入れるということは

さやかの声→しずくの声

しずくの声→さやかの声

だと思わせたい何かしらの意図があったのでしょう。

そして声だけということは、場面として電話口しか考えられないんですよね。

 

なのでもしも呼び出したのがさやかであれば、この過去回想と辻褄が合い

封印の解放にひかりを利用したとなりますが

呼び出したのがしずくであれば、この描写は単なるミスリード。

しずくが何かしらの理由でひかりを呼び出したことになります。

 

というか、ひかりも着信入った時に発信相手の名前見てくれ。

続きは次ページへ!